202109.14Tue.

現代アートを牽引する二大巨頭、ダミアン・ハーストとバンクシーの作品オーナー権を「ANDART」にて9/17、9/20よりそれぞれ一般販売開始。

日本初、アート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」を運営する株式会社ANDART(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:松園詩織)は、現代アートを牽引するイギリス出身の二大巨頭、ダミアン・ハーストとバンクシーの作品オーナー権の販売を決定いたしました。

ダミアン・ハーストの作品《M-Fluorobenzylamine》のオーナー権は9月17日(金)12:00PMより、バンクシーの作品《Very Little Helps》のオーナー権は9月20日(月)12:00PMより販売いたします。

  • 販売作品の紹介

<作品情報>
・タイトル 《M-Fluorobenzylamine》
・アーティスト ダミアン・ハースト
・制作年 2018年
・出品元 Private Collection
・作品詳細ページ
https://and-art.jp/works/35
・一般販売予定日 9月17日(金) 12:00PM

<作品情報>
・タイトル 《Very Little Helps》
・アーティスト バンクシー
・制作年 2008年
・出品元 Private Collection
・作品詳細ページ
https://and-art.jp/works/36
・一般販売予定日 9月20日(月) 12:00PM
 

  • 作品解説

《M-Fluorobenzylamine》
ダミアン・ハーストの代表作、覚醒剤の錠剤をイメージしたスポット・ペインティングシリーズ
ダミアン・ハーストの「スポット・ペインティング」シリーズは、ホルマリン漬けの作品や、インスタレーション作品など幾つかある彼の代表作の中でも特に人気のシリーズである。ダミアン・ハーストはゴールドスミス・カレッジ在学中の1986年、最初の「スポット・ペインティング」シリーズの制作を開始した。このドットは、覚醒剤の錠剤をイメージしたものとされていて、各ドットは全て違う色でペイントされている。
このシリーズの作品には、日の丸のように中央の丸が一つだけ描かれているもの、アルファベットや数字が記載されているもの、ドットの大きさがバラバラなもの、円形のキャンバスに描かれているものなど様々なタイプの作品があるが、《M-Fluorobenzylamine》は、スポット・ペインティングシリーズの中で最も有名とされる、四角い白地のキャンバスに等間隔で同じ大きさのドットが描かれている作品だ。

《Very Little Helps》
大手企業をパロディーし、これぞ、ザ・バンクシーな皮肉めいたメッセージが込められた作品
本作は、イギリスに本拠地を置き、スーパーマーケットなどを展開する5大流通大手の企業「TESCO(テスコ)」の企業スローガンである“Every Little Helps”をもじったもの。“Every Little Helps”は日本語で「どんな小さなことでも役に立つ」という意味で、ことわざの「塵も積もれば山になる」にあたるが、それを“Very Little Helps”、「ほとんど何の役にも立たない」として皮肉を込めている。資本主義下では、TESCOのような大手企業の拡大が進むと市場を独占し、中小企業は縮小する。そして消費者の選択肢は奪われ、肥大化した企業はまるで「国家」のように強力な存在となる。「国家の旗」として見立てたTESCOのビニール袋に、子どもたちが忠誠を誓う姿を描くことで、巨大企業が人々を盲目的にしてしまう危惧を表現している。この資本主義と消費主義への批判は、バンクシーの制作活動において一貫して発信されるメッセージであり、作品を構成する重要な要素。《Very Little Helps》は、政治的なメッセージをアートへと昇格させた、バンクシーらしい皮肉たっぷりで風刺的な作品である。

※ 詳しい市場情報やオークション落札実績などのデータは、無料の会員登録後にご覧いただけます。
 

  • 両アーティストについての解説記事

現代アートを牽引する二大巨頭!バンクシーとダミアン・ハーストの共通点とは?
▶︎ https://media.and-art.jp/art-studies/banksy_damien_hirst/
 

  • アーティスト解説 ダミアン・ハースト

ダミアン・ハースト(Damien Hirst)
1965年生まれのイギリス・ブリストル出身の現代美術家、実業家、アートコレクター。ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)と呼ばれる1990年代のイギリスで活躍した若手のコンテンポラリー・アーティストの中でも代表的な存在である。86年、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ美術学部に入学。88年には廃ビルで学友たちと展覧会「Freeze」を自主開催し、イギリス美術界の新たなムーブメントとして注目を浴びる。

本物のサメや羊をホルマリン(ホルムアルデヒドの水溶液)漬けにして保存したり、蝶やハエの死骸を使うなど生と死を感じさせるセンセーショナルな作品でよく知られており、1995年には、このシリーズの作品でターナー賞を受賞している。2008年にはサザビーズがロンドンで開催したオークションにて、223点の作品を出品したところ、落札総額が1億1100万ポンド(約211億円)に達し、1人の芸術家の作品落札総額として当時の最高記録を樹立した。ハーストはビジネスとしてアート活動を行う芸術家としても知られており、このオークションで、ギャラリーやディーラーなどを通さず直接オークションに出品するという美術界では前例のない行動をとり話題となった。

話題のダミアン・ハーストって一体誰?初期〜最新作まで代表作20選をご紹介
▶︎ https://media.and-art.jp/art-studies/conceptual-art/damien_hirst_artworks/
死を感じさせるアートが賛否両論。イギリスを代表する現代美術家、ダミアン・ハーストを解説
▶︎ https://media.and-art.jp/art-studies/conceptual-art/whois_damien_hirst/
ダミアン・ハーストが揺さぶる アートとお金の既成概念。NFTプロジェクト「The Currency」が問いかけるものとは?
▶︎ https://media.and-art.jp/art-appreciation/the_currency/
 

  • アーティスト解説 バンクシー

バンクシー(Banksy)
名前や姿を一切明かさず、世界各地のストリートにグラフィティを描いたり、自作を美術館に無断展示する覆面アーティスト。
1990年頃からイギリスのストリートで活動を始め、2005年のMoMAや大英博物館に無許可で自身の作品を展示するパフォーマンスで世界的に話題になる。現代社会や政治を風刺するダークユーモア溢れるステンシル絵画は、落書きでありながら非常に多くの人に愛されている。政治的メッセージを含む作品が多く、世界各地にゲリラ的に出没して作品を残している。日本では2019年に東京都・港区の防潮堤にバンクシーの作品と思われるネズミの絵が発見され、騒動になったのも記憶に新しい。
高額で売買される現代アートの世界には一貫して批判的な態度を取っているが、皮肉にも近年バンクシーの作品価格は急騰している。2018年の「シュレッダー事件」では自身の作品が落札された瞬間に作品がシュレッダーにかけられるという衝撃的な報道で世界を騒がせた。これを機にバンクシーの名は普段アートに関わらない層にも広く知られ、21世紀前半のアート界のスターとしての地位を不動のものとし、2021年にはコロナ禍で医療従事者を称賛した作品《Game Changer》が約25億円で高額落札され、自身のオークションレコードを更新した。

バンクシーって誰?世界で囁かれる匿名アーティストの3つの噂
▶︎ https://media.and-art.jp/art-studies/graphic-street/banksy_identity/
なぜバンクシーのプリント作品は高値で売れるのか。独特なマーケット管理の仕組みを解説
▶︎ https://media.and-art.jp/art-studies/graphic-street/banksy_print_works/
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